「いつか陽のあたる場所で」乃南アサ を読みました。
ざっくりというと、刑務所で知り合った女性二人の出所後の生活のお話。
谷根千の街と季節を感じながら進む前科持ちの女ふたりの生活。
がんばるふたりの姿を応援したくなるのに、読み終わったときには逆に背中を押されている感覚。
概要
小森谷芭子29歳、江口綾香41歳。ふたりにはそれぞれ暗い過去があった。絶対に人に知られてはならない過去。ふたりは下町の谷中で新しい人生を歩み始めた。息詰まる緊張の日々の中、仕事を覚え、人情に触れ、少しずつ喜びや笑いが出はじめた頃──。綾香が魚屋さんに恋してしまった! 心理描写・人物造形の達人が女の友情に斬り込んだ大注目の新シリーズ。
感想
身バレしないようにひっそりと暮らして、家族との絶縁や仕事がない中で賢明に生きる主人公とその親友。
前向きに生きようとする姿に、なぜか私までもが応援されているような気になります。一緒に頑張ろうって。
ちなみに、乃南アサさん作品を続けて読んでます。前回は結婚詐欺の話。今回は前科持ちの女の話。
その2作品は全く違う女性たちが出てくる。絶対に交わらないような人たち。
共通するのは、乃南アサさんの癖強おんなの描写がスゴい。
彼女たちの考えやキャラクターの描きかたがナチュラルに偏っている。
それが物語にとっても重要で、私たちを惹き込む。
おわりに
この作品はNHKで実写化されているとのこと。それもドラマ10!ドラマ10は面白いですよね。
上戸彩さんが主人公イイ!合ってる!
その親友が飯島直子さんってのはキレイすぎるけど(小説は小柄で丸い設定)、ふたりの年齢差や親友の性格みたいのは飯島さんの雰囲気と合うかな。
なによりこのふたりの絵面がいい。
ドラマの内容も原作とは違っていて気になる。はて、NHKの過去作品はどう見ればよいものか。
最後までお読みいただきありがとうございました。