乃南アサさんの小説「結婚詐欺師」上下を読みました。
プロの結婚詐欺師とひとりの刑事のストーリーが交差。夢と現実の両極端な世界で、騙される女性は何を求めて、どう生きるのか。
女性ファンの多いアサさんの作品らしく30代から上世代の女性に特にウケそうな作品。
概要
橋口雄一郎は40代のプロの結婚詐欺師。カツラ・洋服・職業・車を使い分けて変身、女性の心理を逆手に取る巧みな話術で誘惑し、金をだまし取っていた。東京・小滝橋署の刑事、阿久津は偶然かかわった結婚詐欺の被害届から、プロの匂いを感じ取り捜査を始めた。やがて松川学という前科者が浮上、身元の確認に追われる。一方、橋口はゴルフ練習場で見つけた女性に次の狙いを定めた――。
感想
主人公は男性ながら、話の主軸は女性たち。乃南アサさんらしいサスペンス。
プロの結婚詐欺師の男性の心理戦と各女性へのアプローチ戦略がおもしろい。
20から60代の女性相手にヅラはこれ、眼鏡はこれ、服装はこれと変装をしたり、どうやってお金を引き出すかを考えたり、もうほんとにクズ!
実写化もした本作は映像でも楽しめそう。
内村光良さんなら詐欺師役も刑事役も両方似合うな〜うんうん、いいキャスティング。
最後までお読みいただきありがとうございました。