こんにちは、ささのりです。
「タクジョ!」小野寺史宜 を読みました。
新卒でタクシードライバーになった女の子が主人公の本作。
すでにこの設定だけでおもしろそう。ハードル上がるな〜なんて思いながら読んだらなかなかおもしろい!
これはドラマ化が似合いそう。大学新卒の女の子なら永野芽郁ちゃんか小芝風花ちゃんかなとつい想像してしまう。
いや、モーニングで漫画化もイケそう。
妄想が着きません…。
タクシー業界やドライバーの仕事についても知ることができるのもおもしろい。
「回送」で走るタクシーの見方が変わりました。
【ブックレビュー】タクジョ!小野寺史宣 過ぎゆく日常も、人と季節と場所を感じながら読むとそれが人生になる
本の内容
発売前から、全国の書店員さんの共感の声も続々到来!
2020年夏、注目度ナンバーワンの傑作お仕事小説!
本屋大賞第2位(2019年)に選ばれた感動作『ひと』の
作品舞台・砂町銀座がある東京都江東区に暮らし、
区内の営業所に配属された新卒のタクシードライバー・高間夏子(23歳)。
女性比率は3パーセント足らずという男社会で、個性あふれる先輩や同期たち、
そして家族に励まされながら、仕事に、恋に(!?)、全力で走り回る姿を、
温かく爽快な筆致で描きだす。
リスクを恐れず、自分の仕事を好きだ、と走り続ける人々の、
頼もしきナビとなる物語だ。――藤田香織(書評家)
引用
https://www.amazon.co.jp/タクジョ-小野寺-史宜/dp/4408537659
他の小説と違うところ
サスペンスや事件性のある小説って物語をどう進めるかを大事にしますよね。
これはそもそも物語を進めるつもりがない。
というか、主人公 高間夏子と夏子の生活環境と仕事とが物語を押し進めているって感じです。
わたしたちの生活もそうですよね。
そのときの季節と場所、それと共に自分と周りとが生活をする。日常を送る。その積み重ねが人生になって。
この小説は一度きりの乗客にも名前と生活があって、そこまで深く立ち入らないけど、なんとなく背景や人柄がわかる。
ね、普通ですよね。
でもこれを物語にすると、面白くするのは難しそう。単調でただの他人の日常って事件なしじゃつまらなそう。
そう、そこがこの小説のおもしろいところ!
詳しくここがどうのってうまく説明できないですが、この本を読み進める中で、主人公や周りの選択や生活がそこにあって、わかんないのにわかるみたいな感覚。
季節と場所のスパイス
何月の五反田とか、神田とか。時間と場所も物語のスパイスとしてちょうどよい。
東京近郊ならわかる場所が多く出でくるし、そのへんでこんな人をタクシーに乗せるって絶妙にわかる笑
飽きずに次々読んでしまいます。
おわりに
面白くてあっという間に読み終えました。続編がでているのでそっちは今読み進めています。このままシリーズ化希望!!
最後までお読みいただきありがとうございました。