アダム・グラントの「THINK AGAIN」を読みました。
本書は人の頼りない直感や判断の過信に対して、なんども考え直すことでより良い人間関係、仕事、人生にしよう投げかける。
考え直す「再考」の必要性を説く一冊。
アダム・グラントやダニエル・カーネマンのファンならもうすでに読んでますかね。
科学者以外の全員におすすめです笑
【ブックレビュー】THINK AGAIN アダム・グラント 読むと再考したくなる本
本作は「ギブアンドテイク」「オリジナルズ」に続いて出版された彼の新刊。
GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍
余談ですが、表紙がいつもダサいのは三笠書房さんの冊略か!?
それはさておき、今回もやっぱりおもしろい!
彼の本は読者のレンズと思考に変化をもたらす。そこが好きな理由です。
内容の一部を紹介
✔再考の大切さ
科学者思考と傾聴がポイント。
必要なのは意見に耳を傾けて、科学者思考で再考する。その上で柔軟に意見を変えることのできる人!
ジェフ・ベゾスもそんなことを言ってるらしい。
✔平行線の対話での相手の意見を変えさせる方法
・アフリカ系人種の方がKKKから何人もの白人種を退会させたり、支部を廃止させた話
・AIとの討論の話
相手に共感して、共通の基盤を認識することから問題を再考するのは興味深い。
✔社会や組織へのアプローチ
・NASAの話は多くの人が自分に置き換えることができるはず!
・病院の清掃員の話では「これは仕事でなくわたしの一部」って主体性出まくりな発言にグッときます!
✔教育
・子どもに将来の夢を聞いてはいけない
目からうろこ。我が子にその質問をしないようにしよう、毎週対話しようと思いました。
印象に残ったポイント
✔一回考えて出しただけの目標に固執してませんか
・蝶々のスケッチの話
とある子が1回スケッチをして、周りに意見を求めて書き直す。それを7回繰り返してできたスケッチ。
その過程と完成した絵に驚きました。それが6才の子と知りさらに驚きました。
子どもは再考するのが簡単にできるのがうらやましいですね。
この例から一回で終わらせない、他者となんども繰り返し考え直すことの大切さを理解。
おわりに
日々の生活や仕事を毎年見つめ直す。
毎年自分の目標やなりたい生活を思い描くこと。
これはやっている方は多いはず。
再考するにあたり重要なのは科学者思考。感情ではなく、データやメンターに基づいて判断と再考を繰り返す。
一回のスケッチでやめないこと。何回もスケッチをすること。データに基づくこと。
傾聴と科学者思考で再考し続ける。それだけで、たとえ日々の同じ行動でもそこに主体性が生まれて、良いサイクルが回り始めます。
アダムグラントはやっぱりイイ!
最後までお読みいただきありがとうございました。